繰り返し読んでしまう。
フランスの哲学者にメルロ=ポンティという現象学者がいるが、私はこの人の著した書物にとても感銘を受けている。ある文章を書くため、今回も彼の書籍の1冊である『目と精神』(みすず書房、1966年訳)を読み直してみた。もう5回ぐらいは読み返している。何度読んでも、新たな課題を突きつけてくる。
「科学は物を巧みに操作するが、物に住みつくことは断念している。・・・・現実の世界とはほんの時たましか顔を合わせない。」(p.253)
「・・・画家の視覚は〈見る〉ことによってしか、つまり視覚そのものからしか学べないのである。・・・眼はそれ自身、自らを動かす道具、自らに目的を案出してやる手段であって、世界からの一種の衝撃によって動かされながら、今度は手の動きによってその世界を〈見えるもの〉に組み立てるものなのである。」(p.263)
このような文章に触れつつ、ごちゃごちゃと考え事をすることが、至福のとき!

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