月の光

6/20/2006

認知症は深い!

小澤勲氏の著した『ケアってなんだろう』(医学書院、2006年)を読み終わった。内容の多くが対談形式になっており、その一つひとつの対話が個性的でとても興味深い。さらに、著者である小澤さんがお話された公開講座記録である「第?部 認知症を生きるということ」は、心に響く「物語」が多い。p.241?242の「3 物語を読み解く」は、とりわけ強く感銘を受けた。


小澤さんは、これまでにも既に、認知症に関する多くの書籍を上梓されている。どれも、認知症をわずらっておられる方の経験世界に錨を下ろし、そこから読み手に訴えかけるような内容になっている。

小澤勲『痴呆老人からみた世界』老年期痴呆の精神病理、岩崎学術出版社、1998年
小澤勲『痴呆を生きるということ』岩波書店、2003年
小澤勲・土本亜理子『物語としての痴呆ケア』三輪書店、2004年
小澤勲・黒川由紀子『認知症と診断されたあなたへ』医学書院、2006年

また、他の著者による認知症に関する書籍も数多く出版されている。

小菅もと子『忘れても、しあわせ』日本評論社、1999年
萩原浩『明日の記憶』光文社、2004年
阿保順子『痴呆老人が創造する世界』岩波書店、2004年
コンラート・マウラー&ウルリケ・マウラー著、新井公人監訳『アルツハイマー その生涯とアルツハイマー病発見の軌跡』保健同人社、2004年

認知症を患っておられる方々が、あるいはいずれ仲間入りする我々が住みやすい生活の場を、皆でき築いていくことが必要ですね。